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ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 第二楽章


ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 第二楽章

ピアニスト:辻井伸行 オーケストラ: BBCフィルハーモニック 指揮者: ファンホ・メナ

 いきなり2楽章で恐縮ですが、また辻井さんでラフマニノフを聴きました。 ピアノ協奏曲 2番はラフマニノフが作曲家としての地位を確立した作品です。

 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)はロシア貴族の出身で、革命でヨーロッパに逃れた後、アメリカに渡って客死しました。抒情的な旋律の中にふっとお国訛りのようにロシアの旋律が混ざるところが魅力的なんですね。

 ものの本によると、先に発表した「交響曲第1番」で大失敗を喫し、ノイローゼにかかって一音符も書けなくなったところを精神科医ダール博士に救われ、名曲と呼ばれるこの曲を書きあげて博士に献呈したとあります。どれだけもがいたか想像に難くないですが、何とか持ち直してくれたお陰で、私達はその後の名曲を聴くことが出来ます。

 美しい旋律の陰に、耐え難い想いが隠れています。

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